add9th

善き人のためのソナタのadd9thのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.0
高評価のわりに地味やなー、って鑑賞中は思ったけど、終わり方が自分好みすぎた。
素晴らしい!
目頭が熱くなったけど涙はこぼれない。
けど泣くのとは違う何とも言えない感情。

舞台は、ドイツが東西に分かれてたときの東側。
主人公の仕事は、反体制派な人物を監視、盗聴、尋問すること。
この仕事もクソやけど、体制側の登場人物がわかりやすいぐらいクソすぎる。

監視対象となる劇作家は熱意があって、美人女優とも心から愛し合ってるのに対して、
主人公の描かれ方が徹底的に孤独でむなしい。
そこからの結末のカタルシスがお見事!
add9th

add9th