ぬあ〜!よかった…ドイツムービーは暗くて重厚で真面目な感じのが多くて、自分の感性に合っている気がする。
ベルリンの壁崩壊前の東ドイツってこんな感じだったんだ…。政府機関が白昼堂々家に侵入して大々的に盗聴器しかけていくって凄い世界だけど、現実にあったんだよね…。ソ連や政府の悪口言っただけでも捕まっちゃう世界。しかし第二次世界大戦次の日本も(技術的には遠く及ばないが)近いものがあったかもな…。
シュタージのやり方を知らなかったのでヴィースラーがどこまで任務が逸脱した行為をしているか1回の鑑賞では理解し切れないところがあった(盗聴以外でも忍び込んで本持ってきたりしていたのは、彼らの思想?感性?に触れたかったからなんですね)のでだいぶ解説の力を借りた。
非常にクラシカルで文学的で、映像も音楽もとても良かった。ゲオルクとクリスタのカップルが美女美男で美しかった。また、ヴィースラー大尉役のウルリッヒ・ミューエの無言の演技が素晴らしかった。佇まいや醸し出す雰囲気から伝わってくる感じがとても良かった。
あれ?この人って…と思ったらゲオルク・ドライマン役のセバスチャン・コッホは同じくドイツの映画「ブラックブック」でナチスの大尉役だった人だった!やっぱり〜!善人っぽい面構えの男前ですよね。いいフェロモン出てる。人気俳優さんなのかな。
盗聴している・されている両サイドをハラハラしながら見守って、適度な緊張感が続いて全然ダレずに見られた。人の善性も醜い部分も両方描かれている作品だった。