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善き人のためのソナタのRucolaのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
4.2
前からずっと観たかった作品が、WOWOWオンデマンドにあったので鑑賞。
第79回アカデミー賞国際長編映画賞(当時は外国語映画賞)受賞作品。

第二次世界大戦時代の話かと思いこんでたら、東西ドイツ時代の話だった。
東ドイツのシュタージ局員である主人公が、反体制の疑いがある劇作家とその恋人の女優を監視するお話。

監視体制が恐ろしすぎてびっくり。
留守中にアパートにがっつり盗聴器を仕掛けられて、生活の全てが把握されてしまうという…。

ただ、この映画は冷酷だった主人公が監視を続けるうちに人間らしくなっていく様を描いているので、重めながらもそこまで辛くなりすぎずに観れるのが良かった。
主人公の心の変化やそれを演じる俳優さんの演技に惹き込まれた。

そして詳しく言えないけど、ラストシーン。
別な描き方も出来たかもしれない(おそらくアメリカとかだったらこうだろうなって想像した)けど、あえてのあのラストが本当に素晴らしかった。
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