冷戦崩壊間際の東ドイツが舞台の作品。
シュタージと呼ばれる国家保安省のヴィースラー大尉が、反体制の疑いがある劇作家ドライマンと同棲する舞台女優クリスタを監視し始めるも、彼らの生活に触れていくことで心境に変化が起こり、心が揺さぶられていく様を描いていく。
東ドイツの生活がよくわかる作品であると共に、ラスト10分間でぐっと惹きつけられてしまった。
人の心を揺さぶるもの。
人が本来持っている良心とそれぞれの正義。
その本来の姿が戻った時、拓けていく世界。
それらを感じることのできる、何度も見返したくなる作品になった。
何よりもウルリッヒ・ミューエの演技がグッとくる。