「らせん」とは別の世界線の続編。浅川親子も登場するが、主演は中谷美紀。「リング」の翌年1999の公開なんだけど、中谷美紀の雰囲気がちょっと変わったような？ 「リング」「らせん」の頃の方が小悪魔感があった気がする。
物語は高野（中谷美紀）が貞子について調べていく過程で浅川の息子と出会い、特異な力を持つもの同士共鳴しあい行動を共にし、貞子の呪いを解こうとする話。「リング」や「らせん」よりもミステリー度は下がり、超能力の駆使や精神世界での対決とよりオカルトめいてくる。クライマックスでプールサイドに電子機器を持ち込む絵面は寒々として結構好きだったが、色々と意味不明たところが多いうえに、ホラー映画なのにそもそもあまり怖くなく、「リング」のような驚愕のラストもないのでちょっと物足りない。「リング」「らせん」にあった人間関係の色っぽさが今作は薄かったのも個人的には見応え減だったかも。
