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日の名残りのkazu1961のレビュー・感想・評価

日の名残り(1993年製作の映画)
3.8
▪️JP Title :「日の名残り」
Original:「The Remains of the Day」
▪️First Release Year : 1993
▪️JP Release Date : 1994/03/19
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-562 再鑑賞
🕰Running Time : 134分
▪️Director : ジェームズ・アイヴォリー
▪️Writer : ルース・プラワー・ジャブバーラ、ハロルド・ピンター
▪️Music D : リチャード・ロビンス
▪️Cast. : アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン、クリストファー・リーブ、ジェームズ・フォックス、ヒュー・グラント
▪️My Review
ほんとに不器用でストイックな執事の生き様、彼に感情移入してしまいます(涙)。アンソニー・ホプキンスらしい、凛とした表情での演技が素晴らしいですね。文芸映画らしい美しい作品です。名門貴族の館を舞台に、職務を重んじる執事長の数奇な運命を描いています。
本作、イギリスの日系人作家カズオ・イシグロのブッカー賞を受賞した同名小説をジェームズ・アイヴォリーが映画化した作品です。名優アンソニー・ホプキンスがストイックな執事を好演しています。格式を重んじる貴族社会の内情を、ロマンティックにしかもそれを否定的に描いた良作です。
そして、やはりアンソニー・ホプキンスの演技に尽きる作品です。特に表情で語る演技は、禁欲的、自己抑制的に生きる執事の内面を見事に演じていて、これを見るだけでこの映画を見る価値があるかと思います。
またこの映画は間違いなくある種のラブ・ストーリーですが、執事の生き様同様に、その恋心の表現は抑えて、抑えて。。。ほんと、この執事、ストイックでアンソニー・ホプキンスがハマり役ですよね。

物語は。。。
恋を知らぬ彼は安っぽい恋愛小説に慰めを得、それを女中頭に見つかり頬を赤らめます。互いに愛情を感じながらもその感情を抑えこんでしまう彼に、彼女は待ちきれず、彼の友人と結婚し町を去ってしまいます。戦後、侯爵がこの世を去り、ようやく自由を感じた彼は女中頭を訪ねるのですが。。。

▪️Overview
ブッカー賞を受賞したカズオ・イシグロの同名ベストセラーを、「眺めのいい部屋」のジェームズ・アイボリー監督が映画化。イギリスの名門貴族に人生を捧げてきた老執事が自らの過去を回想する姿を丹念かつ重厚な演出で描き、第66回アカデミー賞で作品賞を含む8部門にノミネートされた。1958年、オックスフォード。ダーリントン卿の屋敷で長年に渡って執事を務めてきたスティーブンスは、主人亡き後、屋敷を買い取ったアメリカ人富豪ルイスに仕えることに。そんな彼のもとに、かつてともに屋敷で働いていた女性ケントンから手紙が届く。20年前、職務に忠実なスティーブンスと勝ち気なケントンは対立を繰り返しながらも、密かに惹かれ合っていた。ある日、ケントンに結婚話が舞い込み……。アイボリー監督の前作「ハワーズ・エンド」に続いてアンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンが共演した。(引用:映画. com)
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