1984年の東ベルリンを舞台に、盗聴任務の男性の心の変遷を描く人間ドラマ。監視社会を生かした、静かな緊張感と先の読めない展開の良作。
ただし、主人公の心の変化に感情移入しづらい。共産圏の恐怖の描写は…
当時の権力の姿である「監視」を描き、冷たい描写が全体を貫いている。
自由を求める人も冷徹に努める人も縛られていて行き場がない。ささいな事実や情報で究極的に何を守るか?を選ばされる社会は非常に残酷だけ…
このレビューはネタバレを含みます
2024.4 再見
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1984年旧東ドイツ
言論統制機関に勤める主人公
盗聴する演習家と女優さんを救おうと
少しずつ報告書を操作する
舞台裏方の協力者と作製する反政府記事
私怨いっぱいの政治…
完全に強固な体制側だった主人公が反体制の私生活を覗き見るうちにその人間性に触れて徐々に心が揺らいでいく。人間は変われるんだ。共感できる演技。ほかの役者さんもそれぞれ味があって素敵でした。しかし高官は…
>>続きを読む盗聴映画なのでコッポラと同じくヘッドホンをかけたおじさんをどう撮るか、という問題に向き合わないといけないんだけど、そこを全体主義の物量で乗り切ってるのが面白かった。盗聴するにも団体が直接乗り込んで…
>>続きを読む© Wiedemann & Berg Filmproduktion