1984年西ドイツ発のサイバーパンクでカウンターカルチャーなフィルム
ディストピア
これは私をパンクやニューウェーブを夢中で聞いていた10代、20代の頃にタイムスリップしてしまう
かなり観る人を選ぶ映画
インダストリアル・ミュージックや、ノイズ・ミュージックに興味がない方にとってはただのゴミ映画かもしれない
制作、監督はムシャ、原作はビート・ゼネレーション文学の代表的な作家、ウィリアム・S・バロウズの著作に大まかに基づいている(本人も電気パーツ屋のオヤジ役で出演)
主題歌はSoft Sellの「Seedy Films」
キャスト
F・M : F・M アインハイト(Einstürzende Neubauten)
イエーガー : ビル・ライス
クリスティアーネ : クリスティアーネ・F
謎の教祖 : ジェネシス・P・オリッジ(Throbbing Gristle、Psychic TV)
電気パーツ屋のオヤジ : ウィリアム・S・バロウズ
あらすじ
近未来を舞台に、管理された社会を混乱におとしいれようとする男と管理する側の男との戦いを描く
F・Mは、この管理された社会を混乱におとしいれるためのテープを作ろうとしている
彼の恋人のクリスティアーネはそんなF・Mの試みにいたって冷淡だ
一方、この社会を管理する組織のメンバーであるイエーガーは、自分の仕事に嫌気がさしており、覗き部屋で働くクリスティアーネに興味を持ち始めている
F・Mは、電気パーツ屋のオヤジや謎の教祖らの示唆を受け、自らの戦略にますます確信を持つ
そしてアメリカ資本による管理の象徴的存在、ハンバーガーショップで、決定的なノイズを入手、ついにテープを完成させる
仲間たちと無数のテープをばらまき、いたる所で暴動が始まる
イエーガーはF・Mらの企てを阻止する任務を受け、これを最後の仕事にしようと決意する
彼はF・Mを探し出し、追いつめていくのだが・・・
(一部Weblioより引用)
Blu-rayで鑑賞
映像は全体的にダークで陰鬱で不気味
言語はドイツ語で英語の字幕スーパーあり
日本語の字幕スーパーはナシ
F・Mが住んでるアパートの窓から見えるコンテナ港、ガントリークレーン(通称キリン)の立ち並ぶ無機質な風景が映画にマッチしている
覗き部屋のいかがわしいシーンが好き
性転換手術で、血が噴き出る
1984年だからまだこの頃はハウスもdrum'n bassも流行る前で、謎の教祖、ジェネPも性転換前、目が鋭くてなかなかのイケメン
終始流れている音楽やノイズがカッコいい
映像もファッショナブルで前衛的
会話は少なめ、クラブやバーやオシャレなカフェなどでBGVとして流すのに最適かもしれない
映画のサウンドトラックは、Apple Musicで聴けます
他のサブスクは契約してないのでわかりません
このサウンドトラックのラインアップが強力
セットリスト
1.Muzak For Frogs : Dave Ball(Soft Sell) / Genesis・P・Orridge
2.Three Orange Kisses From Kazan : Matt Johnson (The The )/ The The
3.Dream : Dave Ball / Genesis・P・Orridge
4.Main Theme : Dave Ball / Genesis・P・Orridge
5.Sex And The Married Frog : Dave Ball / Genesis・P・Orridge
6.Riots : F・M Einheit / John Caffery
7.Information : Genesis・P・Orridge
8.Muzak Decoding / Dream Machine / Pirates : F・M Einheit / John Caffery / Alexander Von Borsig
9.Compressed Metal : Einstürzende Neubauten
10.Main Theme (Finale) : Dave Ball / Genesis・P・Orridge
映画とそのサウンドトラックはYouTubeでも
観て聴けます
映画Decoder (1984) Trailer
↓
https://youtu.be/-Vu2ySzInU8
映画Decoder(1984)
↓
https://youtu.be/uE5_P96PdUc
映画Decoder(1984)Soundtrack
↓
https://youtu.be/B3E6kWrooxI
万人にオススメしませんが、興味のある方は覗いてみて下さい