クモ怪人

自虐の詩のクモ怪人のレビュー・感想・評価

自虐の詩(2007年製作の映画)
3.1
夫に尽くす幸薄い妻とヤクザな野郎の愛の物語。これは人の幸せとは何かを問う作品だ。問われてもわからんわっ、バッキャ…まぁ、許そう。

珍しくハードバイオレンスな阿部寛か見れる。パンチパーマがシブい。この長身で暴れられたら怖い。お約束とはいえ、度重なるちゃぶ台返しのシーンにイラついてくる。食べ物を粗末にすんなっ、バッキャローッ!

中谷美紀が気仙沼の方言を操る。ナチュラルメイクで幸の薄さを自然に演じる。アジャ・コングがアジャする。美味しいところを持っていってしまう。

B級のようでB級ではない。徐々にシリアスに迫り泣き笑いさせようとする。エンドロールでもチクチクと攻撃を仕掛けてくる。同じ中谷美紀主演の『嫌われ松子の一生』と幸の薄さを比べて、ワッチョイ!
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