私はいわゆる「バカ映画」を観ても作り手の計算とか知性を感じることが多いのだけど、これは観ていて何度も「ウォシャウスキー姉妹、あんたらアホやろ」と言いたくなった。ニコニコしながら。
ほぼ全編グリーンバックで撮られたような映画に関してどこの国籍の映画なのかわからなくなることがあるけれど、ウォシャウスキーはそこにアジア映画のエッセンスを放り込む。観ていて連想した名前は大林宣彦とチャウ・シンチー。
目に優しくないのと、あと30分は削って欲しかった点はマイナスだが、他に類似する映画がない点で、間違いなくカルトムービー。