とってもよかった。
50年前に出版された料理本の全レシピを作り、それをブログに書く。
料理本の作者と料理を通じて会話する。二人の人生を行き来しながら、中年女性の生き方を描いた作品。
子を持たない中年女性。一人は夫の転勤で異国へ。一人は、毎日大変な仕事ばかり。
その二人が、料理で幸せを感じ、それを文字で綴る。
毎日を光り輝くものにするというのは、どんな人にとっても難しい。特に若さがなくなって、単調な毎日が続く中、こんなに夢中になれるものをみつけられた二人は、幸せだなと感じる。
文字で記し、それが形となって人に読んでもらう。それは、日常ではなかなか得られない達成感と自信を彼らに与えただろうと思う。
料理ってすごい幸せを秘めてるんだよなと思い出させてもらった。
下ごしらえも片付けも面倒だけど、また手の込んだ美味しい料理をつくってみんなで食べたいな。
ふたりとも、夫の支え方がまさに愛で、素晴らしかった。
あなたを救ったのは自分自身なんだよって言葉が心にしみる。
こういう物語を見ると、人生に起こることすべてに意味があるというのは、本当なのかもしれないと思う。
転機やピンチもチャンスだということ。
それをいかに自分がプラスにとらえていくかということ。そんな人のところには、幸福の運が転がり込んでくるのかもしれないなぁ。