うちだ

嵐を呼ぶ男のうちだのレビュー・感想・評価

嵐を呼ぶ男(1957年製作の映画)
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日活はやはり金かかってて最高だ。

石原裕次郎ってそんなカッコよくないし演技うまい訳じゃないのになんで人気なんだろうってずっと思ってたけど、目をキラキラ輝かせてるまっすぐだけどヤンチャで都会的な若者、っていうイメージにはぴったりで、こういうところに魅力があるんだなあと感じた。なんなら岡田真澄の方がズルすぎるハーフ顔でよっぽどイケメンだった。ヒロインの兄にした配役は正解だったと思う。

淡い青を基調とした映像、特にヒロインの家のミントグリーンっぽい壁、よく出てくるバーの内装が瑞々しい。
当時のレトロな銀座の街並みが良い。でもちょっと都心から離れるだけで古い日本家屋が出てくるっていうギャップがちょっとカオスっていうか、不思議な印象を感じる。

話は意外と暗かったり、グッとくる要素もあって結構しっかりしてる。でも間延びしてたり、売れっ子俳優たちの見せ場を増やすために、色んな要素がちょっとごちゃごちゃしてまとまりきれてない雰囲気がある。

ヒロインがとにかく綺麗で、都会の金持ちって感じの振る舞いがたまらんです。紫色のガウンの姿が特に印象的。酔った裕次郎を介抱して階段を一緒に登るあたりのシーンが最高にエロい。てか現実世界で二人結婚してるんかい。裕次郎羨ましすぎ。
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