ちろる

地球は女で回ってるのちろるのレビュー・感想・評価

地球は女で回ってる(1997年製作の映画)
3.6
らしさ満点の王道なW・アレンのロマンティック・コメディ。

小説家として一度は成功したものの男として、いや、人としてもダメダメな主人公ハリーと、彼が付き合ってきた女たちを巡って、妄想と現実が行き来する。
ハリーのキャラは、不安症で皮肉屋で理屈っぽいめんどくさい感じのウディ・アレンそのものみたいなお馴染みのキャラクターゆえに珍しくはないのです。
しかしながらこのハリーコテンパンに女にしてやられるのが痛快。
理想と現実の距離がどんどん広がってきたせいで、追い詰められたハリーがたどり着いたのは・・・・

いやー出演者がちょい役でもとにかく豪華!
ロビン・ウィリアムズ、デミ・ムーア、トビー・マグワイア、スタンリー・トゥッチなどなどの若き頃を楽しめます。

それにしても性に貪欲で、女好きで、そんでもって世の中斜め上から見ててめちゃくちゃめんどくさいハリーは、他の彼の出演作より輪をかけて本当にウディそのものに見えてくる。
多分彼もこんな風に映画で作り上げた自分の世界にたまに逃げ込んだりしてるのかもしれませんね。
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