トビーマグワイア・ジェイクギレンホール兄弟(でかい目がソックリ)と、兄嫁であるナタリーポートマン(そそられてしまうこと不可避)にスポットを当て、物語が展開。
ただ、本作は主要人物3人だけでなく、彼ら家族の背景設定や心の動きもしっかりと描いている。
特に兄弟の父。彼もまたPTSDを患っているために、息子たちの価値観形成へ暗い影を落としている。
終盤、次女の誕生日会で食卓を囲む不穏な雰囲気作りが良い。
行きずり女のしょーもない持論と、長女が風船をギチギチさせる音が晩餐に見事な不協和音を奏でる。
長女がサムに噛みつくのも、トミーが女を招くのもそれぞれ前フリとなる理由がきちんとあるのだ。
理由の原因はサムの変化に集約されており、サムもそれに気付いてはいるが、崩壊してしまった心を修復することはできない…