saho

1000日のアンのsahoのレビュー・感想・評価

1000日のアン(1969年製作の映画)
4.0
“We are man and wife together, King and Queen, I keep that”

衣装と脚本が100点満点!!!!
アン・ブーリンがヘンリー8世に見初められてから処刑されるまでの日々を描いた作品。
ずっとずっと見たかったの、やっと見れた・・・。
『ブーリン家の姉妹』よりも忠実に丁寧に描かれてる。
ただアン・ブーリンを描く映画はどれもアンは強気で自信たっぷりなところを見ると、そこは本当だったんだろうなと(笑)
ただ改めて、この時代のどうにもできない力の波に飲まれてしまった女性だったんだと思う。
そんな中でもあのヘンリー8世相手にあっぱれな戦いっぷりを見せたところがやっぱり好きだな。
そして最後、子供を庶子にさせないために、死を逃れられたのに死を選んだプライドの高さたるや。。。
ラストカットが非常に秀逸!

王妃アンを演じたジュヌヴィエーヴ・ビジョルドの演技も素晴らしい。
前半は素朴で清純。後半は権力欲に憑りつかれ次第に理性を失っていく姿へと変貌を遂げていく。

12本目 / 2023
saho

saho