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1000日のアンのoukayukaのレビュー・感想・評価

1000日のアン(1969年製作の映画)
4.0
鬼畜で外道のヘンリー8世に運命を翻弄された女性、アン・ブーリンの 1000日間の物語。
ヘンリー8世は最初の妻キャサリン妃の侍女メアリー・ブーリンに手を出して、さらにその妹アンにも目をつける。彼はアンを手に入れるために、ローマ法王と喧嘩してまでキャサリンと離婚。

アンは王女となり娘(のちのエリザベス1世)を産むも男児は死産だったため、王は見切りをつけ今度はアンの侍女に手を出そうとする。
その際、アンに実弟との近親相姦を含む多くの男との姦通の罪を着せる。娘を庶子にして亡命すれば命は助けるという王の申し出をきっぱりとはねつけ、彼女は死を選ぶ。

「この娘は、あなたなんかよりよっぽど立派な君主としてこの国を治めるわ!」というのは歴史の答え合わせからの出来すぎなセリフだけれども、劇の中にはハマってた。
しかしヘンリー8世の鬼畜な所業が英国をカトリックから離反せしめ、後の大英帝国の繁栄につながるのだから歴史はおもしろい。
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