カルダモン

青い春のカルダモンのレビュー・感想・評価

青い春(2001年製作の映画)
4.0
青春のままでいることを望むような青木と、青春から卒業していく九條。
ラスト10分。伽藍とした校舎の風景、階段を昇っていく九条と落ちていく青木。ミッシェルの『ドロップ』がズルい。

私もたぶん青木なんだろう。いまだに卒業できぬまま。ミッシェルガンエレファントに出会った16歳の頃から、ずっとそこに居たい気持ちを持ったまま歳を重ねてしまった。まだまだ青い春が続行中ということか。チバユウスケの訃報を受けて、気持ちをどうやって処理していいのかわからずにこの映画を20年数年ぶりに観て、思いのほかミッシェルの曲(それも渋い曲)が多く使用されてることに驚いて少し気が紛れた。まだ全然実感がないけど、この先どんどん喪失感が大きくなっていく予感が漠然と。生涯で一番多くライブに足を運んだのがチバユウスケの音楽だったから。