このレビューはネタバレを含みます
団地に囲まれた高校に通う不良の行き場の無さ、息苦しさが詰まっていた。黒いスプレーで落書きされた校舎の壁が印象的で、真っ黒に塗りつぶされた校舎こそが彼らが見ていた学校なのではないか。ベランダゲームで執拗に描かれる男らしさの顕示をはじめとして、不良ではいかに男らしくあるかが序列の唯一の軸である。青木はそのゲームを全うした結果死を遂げる。九条は常にどこか冷めていて、不良の男らしさゲームを降りて受験勉強に専念しはじめる。そのきっかけになったのは花田先生の水遣りの誘いだった。
シガーキスの場面が最高にエロい