Tai

青い春のTaiのレビュー・感想・評価

青い春(2001年製作の映画)
3.5
男子って本当、馬鹿!

友人から何故か激しく勧められ鑑賞です。

とある高校の不良男子たちが送る、それぞれの青い春。
他人とは違う何かになりたくて、でも何かは漠然としてて。
普通は誰も真似しないようなことをして、誰にも真似できないことをしたと勘違いしていて。
血の気が多いのに、どこか弱気で…
人生を生きる上での矛盾に対面しはじめる高校生という時代を生きる青年たちのお話。
男子校に通う不良達の話ですが「クローズZERO」のようなド派手にヤンチャしているのとはまた違った作風です◎

何が凄いって、出演者たちのその後の売れっぷり率!
「あれ?この人…」「この人も出てんの⁉︎」そんなんがいっぱいです。
今では有名作家さんになったピース又吉まで出てたのは衝撃的!
そんな人達の、まだ青い頃の演技が観られるのも何か新鮮でした。
少しぎこちなさを感じながらも観ていられたのは、こらからブレイクしていく役者としての底力があったからではないでしょうか。

さらに、作品の空気感が良かったですね。
ある人物が「幸せなら手を叩こう♪」と歌いながら屋上に上がっていくカットがあるのですが、そこが凄く松本大洋(漫画「ピンポン」「鉄コン筋クリート」の作者)っぽいなぁと思っていたのですが、本当にそうでした!
短編作品を映画化したものだそうで、原作を未読で、事前知識無しで気づけたというのは、かなり作品の世界観を表現できているということではないでしょうか。

2000年代なのに色々と古いな〜と思ったら2001年公開って「ウォーターボーイズ」と同じですね。
そうか、そんなに前か。
通りで、あの人もこの人も若い訳だ。
私も年をとったと言うことですね…
Tai

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