まりあなな

狼たちの午後のまりあななのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
4.2
その昔、この映画でアル・パチーノを初めて見て、好きになりました。
そしてやっぱりルメット監督、名監督さんですね。ヒューマンドラマ撮らせると上手いなあ。
今回、先日見た「12人の怒れる男」とともにDVD買って視聴。こちらも40年ぶりくらいかも。
コメディですか??というくらい、ソニーの慌てっぷりが序盤から可笑しい。サルの方はあまり感情を表情に出さないままなので対照的なふたり。
「怒れる男」も閉鎖空間でのドラマでしたが、こちらもほぼ、銀行内での出来事。場面の変化が乏しいのに、ついつい引き込まれていく。見事な脚本が生きてくる。
「怒れる男」もだんだんみなさん汗だくになっていきますが、この映画も同様で(立てこもりなので当たり前ですが)やはりみなさん汗だくになっていく。そんなシチュエーション好みなのでしょうか。www
あっ、それにこの映画、BGMがないんですね。今回の視聴ではじめて気がつきました。後半、やたら旅客機の音がクローズアップされてきて、唐突に物語が終わる。そしてこの余韻。
アル・パチーノ出演作はこの作品の他にももちろんゴッドファーザーシリーズをはじめとして名作が多いですが、個人的にはコレが一番好きかなあ。
あと、邦題秀逸作品の一つです。
まりあなな

まりあなな