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狼たちの午後の47のネタバレレビュー・内容・結末

狼たちの午後(1975年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

前半のコメディパートが良い。ぐだぐだの銀行強盗の様子はかなり笑えた。
正直このタイトル・このサムネからここまでコメディに振っていることは全く想定していなかったので、良い意味で予想外だった。
彼らのぐだぐだっぷりに加えて典型的なストックホルム症候群なのであろうが、人質とそれなりに良好な関係を築いたり、かなり好き放題言われているしやらせている様子も面白い。
野次馬も盛り上がっており、当時の警察の嫌われっぷりが窺える。
一頻り笑わせ終えてから彼ら……というかソニーのパーソナルな部分の描写に移行していき、次第に緊張感や、人質の疲弊していく様子が映される。
そして最後の幕引きはあっけなく、FBIの作戦が成功し、相棒であるサルがあっさりと射殺され人質たちは解放される。
タイトルの狼たちとは誰だったのか、考えさせられるラスト。
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