EDDIE

狼たちの午後のEDDIEのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
4.0
午前十時の映画祭9にて鑑賞。
若かりし頃のアル・パチーノがイケメンすぎる!
実話を基にした作品で、銀行強盗に入ったソニーとサルは、あっという間に警察に包囲されてしまいます。

強盗の2人と銀行員たち、刑事のモレッティやFBIとのやり取りで、時には笑わせられ、時には緊張感を強いられと感情に忙しい映画です。
何と言ってもこの銀行強盗2人がまさに人間臭い。強盗に入った理由も大概だし、さらにソニーはカトリックだから人を傷つけたくないって言って、途中から(いや、序盤からか?)人質たちも強盗たちと結託し始めるし。サルは飛行機初めてだから怖いって、なんか可愛い…って思わせられたり(笑)

印象的だったのは、ソニーが刑事との交渉のために初めて外に出たシーン。丸腰で出たことで、武力行使に出そうな警察を「アティカ!アティカ!」と叫び、民衆を味方につけ、警察には武力行使できないように仕向けます。
映画観てたときはこの言葉が何を意味するのかわかりませんでしたが、「アッティカ刑務所暴動」という看守が囚人を武力で抑圧した事件が社会問題になったようですね。
今で言うLGBT問題にも触れており、コメディでありながら、社会派な側面も持つクライムサスペンスでした。

午前十時の映画祭がなければ観ることもなかった。この作品に出会えて良かったです。本当に面白かった。
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