2019/劇場鑑賞82本目
午前十時の映画祭9
無計画に銀行強盗に入った強盗達は、あっという間に警察に包囲されるが、主人公の境遇や当時の世論から一般大衆を味方につけたり、人質を駆使してなんとか逃走しようとするお話。実話を基にしてるらしいです。
タイトルからめちゃくちゃシリアスな犯罪映画を想像してたんですが、強盗に味方する観客や、全く怖がらない人質、強盗のポンコツさで序盤はコメディ映画です。
しかし、これらには理由があり、当時のアメリカでは警察による囚人虐待とかが問題になっていてそれで観客が強盗に味方してるんですよね。あと主人公がセクシャリティ問題を抱えているのとかも政治色が強いです。
で、序盤はコメディタッチなんですが終盤からは主人公の境遇が明かされたり、強盗と警察のやりとりでサスペンス味が増してきます。
実話の事件を取り上げ、コメディやサスペンスへのジャンルの超越を駆使し、見やすいように政治的問題を示しているので脚本は凄いです。賞を取ってるのもうなづけます。
そんな複雑な役をこなすパチーノとカザールも凄いです。
なんですが…劇中ほとんど会話劇なので眠気がね…午前十時はだいぶキツかった…