desperadoi

狼たちの午後のdesperadoiのレビュー・感想・評価

狼たちの午後(1975年製作の映画)
4.0
膠着状態が続く事件そのものとは裏腹に、刻々と変化していく犯人と人質及び警官、野次馬との関係が面白い。『セルピコ』では音楽が合っていないと感じたが、冒頭を除いて一切音楽を使用しないという大胆な選択には驚いた。その他にも現場の弛緩した雰囲気や、息苦しいまでに籠もった熱気まで感じられそうなほどにリアリズムに徹した演出は、シドニー・ルメットの真骨頂では。
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