ヤウ・ナイホイ監督作。ジョニー・トー製作。ジョニー・トーの痺れる格好良さはないものの『ザ・ミッション』や『エレクション』の脚本を書いただけあってドラマ性ある香港刑事モノとなっていた。
主演はサイモン・ヤム。
刑事といっても監視と尾行の専門班で犯人の特徴を一瞬で捉え、犯罪組織の根っこを刈り取り逮捕するプロ。そこに新人として加入した子豚(ケイト・ツイ)。2人の師弟関係を軸に、その専門班のチームプレーも大変見もの。敵役はレオン・カーフェイ。
舞台は中環から上環にかけて。特にハリウッドロードが多く映っていた。あの入り組んだ道で監視や尾行をする構図がまた良いし緊張感が出てくる。ただやはり格好良さが物足りない。絵になるシーンがほぼ無く、台詞云々より演出で痺れさせるジョニー・トーにはまだまだ及ばないと思った。しかしジョニー・トーの名があるだけで期待値が高いだけであって、普通に楽しめるサスペンスアクション。
ちなみにラム・シューも出演していて、いきなり監視側にファットマンとあだ名をつけられ酷い扱いを受けていたのは笑った。韓国版の『監視者たち』も観てみたい。
