Hina

エクソシストのHinaのレビュー・感想・評価

エクソシスト(1973年製作の映画)
4.6
挿入曲やSEの極端な少なさ。
音響による恐怖の煽りの封印によって、映画と現実の狭間のような歪な不気味さが生まれている。

当時失神する人が出てしまったと言われている(ホントかな?w)首の回転や、ポルターガイスト現象のシーン。
CG完結の現代の効率的手法では太刀打ち出来ない重さがある。
「マジで度肝抜かしてやろうぜ。」っていう気合いが、マジで度肝を抜かしてしまったという、現代ホラーと一線を画す堂々たる作品。

ホラーは予算をかければかけるほど駄作になっていくと思わせてくれる見本的作品と言える。

また、Tubular Bellsが意外にもそれほど多用されていないことにも注目(というか劇中はそれ以外の曲や音もほとんど流れない。)

なのにこの曲も大ヒットしたのは曲と映画がマッチした結果といえる。

作曲はマイク・オールドフィールドだけれど、版権やらの問題で、映画ではコピーと編集を経た別音が使用されている。

エクソシストの曲という印象が強いが、Tubular Bellsはこの映画の為に作られた曲ではない。
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