ぐろりあ

エクソシストのぐろりあのレビュー・感想・評価

エクソシスト(1973年製作の映画)
4.3
『「エクソシスト」の遺産』という本を読んだら堪らなく観たくなりました。
(かなり面白い本です)

もう今更とやかく言葉が出ませんが…
公開当時、アメリカで本当に男性ばかりが劇場から飛び出して吐いたというのは本当らしく、悪魔描写かと思いきや、決まってリーガンの病院での検査で頚部からの出血🩸ピューらしいのです。😳え!?
確かにあの苦しみの表情からの出血は確かに印象が消えませんが…そことは…
女性ではなく殆どが男性とな…。

あの苦しむ様子はいつ見てもリンダ・ブレアーの名演なのでしょう。確かに印象は強かったですから…。

あと緑色の豆スープ…忘れられない…生々しさでした。
トラウト的な印象は世界共通ですね😓

それはいいとしてもやはりこの作品
悪魔祓いの描写も凄いけど…やはり信仰を失って母をも救えなかった自己嫌悪
そんなカラス神父の心の隙間につけ入る悪魔という構図は見事です。
だから今回の印象として、あのラストの展開は救いと感じました。(感じたいのかも)

これは悪魔というものが存在しないとしても人間の心には常に抱える弱さ

発掘調査でパズズの頭部と時代の違うメダルが同じ場所から出ているという事
十字架を突き立てる描写
憑依されたミーガンの別人の声
今まで割とぼーっと観てましたが…
訴えかけてくる印象操作も細部にこだわり作られた作品です。
ディレクターズ・カットは監督にとっては目指す作品となっていたようですが、スパイダーウォークにしてもあまりに特撮感あり、サブリミナルも多過ぎでオリジナルにはその良さがある気がしました。
改めて観て余計な音楽は全く無い分、役者の緊迫感から目が離せない事にも気付きました。
やっぱすごい作品でした。
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