前之崎文吾郎

ブラザーフッドの前之崎文吾郎のレビュー・感想・評価

ブラザーフッド(2004年製作の映画)
3.8
1945年に日本が敗戦したことによって朝鮮半島は植民地支配から脱却するけれど、そこから米ソの冷戦に巻き込まれる形で、社会主義の朝鮮民主主義共和国と、資本主義の大韓民国という2つの国が生まれてしまい、1950年には朝鮮戦争が勃発する。

弟ジンソクの利かん気にもイラつくし、兄ジンテの極端さにも呆れるけど、戦争は全てがひっくり返って全てがたらればになる世界だったんだろう。
残酷な戦闘シーンがひたすら続くのは、朝鮮戦争は国土のほぼ全てが戦地になるほどに地上戦が多かったらしいので、 リアルに寄せるためにこのボリューム感なのかと思った。

二国は未だに終戦を迎えておらず、今も戦時下にある。韓国に行った時、地下鉄は防空壕の役割もあり即ち軍事施設なので撮影はダメですと言われたことを思い出した。