カンパッチー

不機嫌な赤いバラのカンパッチーのレビュー・感想・評価

不機嫌な赤いバラ(1994年製作の映画)
4.1
我儘な元大統領夫人をシャーリー・マクレーン、振り回されるシークレットサービスにニコラス・ケイジと2人とも完璧すぎるほどピッタリな配役で、本当にニコラスはこういった振り回される役が似合います。テス夫人ことシャーリーの我儘に我慢の限界を迎えて反発しても、大統領からの説教の電話でまたテスの我儘に耐える日々。

あるきっかけで2人の心の距離が近づいても、いやらしい関係ではなく大人の関係なのでとても清潔感があって良い。
上品なコメディというか上品な心温まるハートフルストーリーで良かったです。

とにかくシャーリーマクレーンの演技が秀逸、気まぐれで偏屈ですが、元大統領を影で支えた立役者というかとても毅然とした自分の考えを持っていて、実の息子でも駄目なものはダメだと言える素晴らしい女性でした、笑顔をなかなか見せないけれどお茶目で憎めなくニコラスとの口論は笑わせてもらいました。
難しく考えることの無いシンプルなストーリーですが、とてもほっこりさせてもらえてお気に入りの作品です。