〝もう一人の敵、それは「自分」。〟
恋人のMJと寄りを戻したピーターに、父親を殺されたと誤解した親友ハリーが襲いかかる。親友との関係に亀裂が入る中、ピーターのスパイダースーツにある異変が現れて…というストーリー。
この3部作は本当に大好きなのだ。その理由はピーター、MJ、ハリーたちキャラクターの魅力だと思う。
全員が善人なのに、すれ違って嫌な態度をとったり離れようとしてしまったりする。果たして彼らの行く末は…というのをやきもきしながら見守るのがこのシリーズの正しい楽しみ方な気がする。アメコミ版思い思われ振り振られ。
前作ではピーターが苦境でMJが上手くいっていた感じだったが、本作はその逆の境遇が目立つ。だが、ピーターの言動にあまり思いやりがなく、ちょっとつらい…。
そんなMJに寄り添うハリー…！
それにしても、ハリーの笑顔好きだなー。目尻がくしゃっとなる笑顔が最高にチャーミングだ。
後半の、敵の策略ですれ違っていくピーターとMJは本当につらい…。
今回の敵はなんと3人。
そのうち一体は今でこそ主役映画もあるヴェノム！公開当時は何も知らずに観ていたが、今見ると新聞記者のエディが出てきた時点で勘のいい人は察せられるようになっていたのか。
バトルはCGの発達のおかげもあってシリーズ随一。序盤のグリーンゴブリン戦の狭い隘路の戦いから飛ばしまくる！
叔父が殺された真相やアクションの進化など、間違いなくシリーズの集大成という出来だ。一番好きなのは2だが、うまくまとめ切った完結編だと思う。
欲を言うと、プロポーズはちゃんとして欲しかったかな…。
