なっすん

スパイダーマン3のなっすんのレビュー・感想・評価

スパイダーマン3(2007年製作の映画)
3.9
―傷つけることを…言いたくなかった―
 ―そんなのいいんだよ、友達だから―
          ―一番の親友だ―

【あらすじ】
MJに自分の正体を明かしたピーターは、私生活・ヒーロー活動ともに順風満帆な日々を過ごしていた。しかし、そんな日常も長くは続かない。唯一の親友が父の敵と知ったハリーは、密かに改良していた身体能力増強薬とゴブリンスーツを身に纏い、ピーターに奇襲をかける。
ほどなくして、ベン叔父さんを殺害した真犯人“フリント・マルコ”が現れ、ピーターに復讐心を芽生えさせる。
デイリービューグルには新たなカメラマン“エディ・ブロック”までもが姿を現し、ピーターの平穏な日常は再び脅かされるのだった――


◆◆◆◆


ライミ版スパイダーマンのなかでも新登場キャラクター・出現ヴィランの多い作品であり、ストーリー展開の早い盛り盛りな内容。シンビオートスーツやグウェン・ステイシーの登場など、今では当たり前に扱われるキャラクターたちも、まだアメコミ文化の浸透していない当時は原作を知っていたファンには堪らないサプライズ。
また、スパイダーマン2よりコナーズ博士の続投から、今後のリサードの登場や、ジェイムソンの息子までも現れため、マンウルフの存在も示唆されていたり、ライミ版の4.5.6を期待していた声は多かったはず。

ニューゴブリンになってからも使用する武器は継承しており、レイザーバットに対して「あれ嫌い」とぼやくピーターには笑わせてもらった。

フリントマルコのビジュアルは、どこから本物見つけてきたの?ってくらいに原作イメージのまんまで驚いたけど、
ヴェノムのデザインは惜しい。トムハーディのヴェノムが正解というわけではないけど、華奢な体格だけはどうにかしてほしかった。サム・ライミもそんなにヴェノムが好きでなかったものの、ファン人気を優先して無理やり出した結果があれだということで、、、非常に勿体ない。

スパイダーマン2の「復讐」にたいして、今回は「許し」を取り上げており、2に対するアンサー的な立ち位置に思えるメインテーマとなってましたね。
当時学生だった私は、劇場で鑑賞していた際にはハリーとピーターの友情にボロボロに泣いた思い出。
結局、散々嫌な思いをしたMJはラストでピーターを許すことはできたのか?その真相がスパイダーマン4ではわかるはずだったのに……話の続きがみれなくて残念です。
ということは、結局サム・ライミ版が大好きなんですね。
なっすん

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