Automne

スカーフェイスのAutomneのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
5.0
最高すぎて言葉があまり出てこない。間違いなくオールタイムベストの大傑作🫰

アルパチーノ言われすぎてむしろ敬遠した側だったけど言われるだけのことはあるし、いまのコンディションで求めている映画としてタイミングホームラン級にぴったしだったのでとてもとても心に響いた映画だった。無意識が引き寄せてる。

成り上がることによって組織が大規模になるにつれそれまで通してきた仁義とやらが通用しなくなってゆく。バタフライエフェクト的に言うなればあそこで女子供を殺戮する決断をしていればその後の悪夢は見ることがなかったかもしれないということ、仕事を遂行するには感情的なところは無視して冷徹に上がるべきであるが、そこに己自身が課した仁義の鎖(H×Hのね)と内面で対立してしまう歯車のずれ。それらを辿るとキューバの流民であったことだったりのコンプレックスにもつながってくる、いやあよく出来てる。

それでいて繰り返される瞳の表情のカット、それらの蓄積が爆発する終盤、謎マトリックスおじさんだけはえ?ってなったけど作品全体良かったからまじで全然許せてしまう。

ちなみに吉田秋生『夜叉』読んでて最近覚えたサノヴァ•ビッチ(Son of a bitch)がたくさん出てきて楽しかった。

“THE WORLD IS YOURS”
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