き

スカーフェイスのきのネタバレレビュー・内容・結末

スカーフェイス(1983年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

アル・パチーノがとにかく凄い。
良くも悪くもそれが感想の9割。
個人的には凝ったストーリーや美しい映像で魅せて引き込んでくれる映画が好きなので、好みとは違ったけども、人気があるというか兎に角レジェンド的映画なのは納得せざるを得なかったです。
3時間近くあるのでまぁ長いなと感じないこともないが、アル・パチーノに魅せられてそんなに冗長に感じないのはスゴイ。

メッセージ性とかっていうよりはとにかくアル・パチーノの怪演と、一人の成り上がり男の束の間の栄光と衰退と哀しみと愚かさと…を見るための映画だと思うので、そこに触れるのは野暮かもしれませんが、トニーはジャンキー妻が悲しんでいた通り「いい人になれるはずだったのに」行きすぎてしまって道を踏み外してひたすら転落してしまったのが、やっぱり哀しくもそこが見どころでしたね。
最後はひとり…幸せにしたかった家族も不幸にして終わった…。
自分なりの仁義や美学があったり、決して冷酷な人間ではないはずなのに。
やっぱ汚い金で金持ちになるもんじゃないなと思いました(笑)
き