てれ

サイクロンZのてれのレビュー・感想・評価

サイクロンZ(1988年製作の映画)
4.4
サモハン、ジャッキー、ユンピョウの喧嘩シーンはズバリ100点満点でしょう!!!
みんなテンポ良く蹴って殴って大乱闘でコミカルに描かれてるのにワクワクするしカッコいいと思えるのは、きっと三人の阿吽の呼吸が研ぎ澄まされているからだろうな。さすが同じ戯劇学院出身、アッパレ。

ジャッキーは弁護士なのに女の子口説きまくるしアクションしかしないし法廷で「你愛唔愛我?(僕を愛してる?)」とかバリバリ私情持ち出してきて突っ込みどころ満載なのがもう笑える。スパルタンXでも戦ったベニー・ユキーデ氏との再戦は心躍った。ベニーさん前作よりパワーアップして見えるぞ!

ユンピョウは頭が良すぎて振り切っちゃった感じの役でそれがなかなか似合ってるんだよな。いつものアクロバットに狂気が加わって最恐。サモハンとユンピョウがジャッキーから「太いのと細いの」呼ばわりされてるところ好き。

そしてユンワーは見るのは初めてじゃないが、いかにも胡散臭い悪役でまさに怪優の魅力が出ていて良かった。ハマり役。

でもこれだけ書いといてなんだけど本作いちばんの意外な収穫は、サモハンのオトナな恋愛だった。最初は邪な思惑だったのに、わりと早い段階で真剣交際っぽくなってて、しかもサモハンの彼氏感がびっくりするくらい様になってる。「101回目のプロポーズ」の僕は死にましぇん~をかすったようなシーンもあって正直惚れそうになった。いや、惚れた。こんな一途でカッコいいサモハン見たことないよ~!好き!!リアコ製造機じゃんね

サイクロンZの製作は成家班と洪家班が勢揃いだったらしく、脇も知ってる人ばかりで豪華に見えたのはそういうことだったのかと思った。サモハン、ジャッキー、ユンピョウの領銜主演は本作が最後として相応しい気もするけれど、私は今からでも彼らの再集結を切に願ってる。
てれ

てれ