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紅の翼のlemmonのレビュー・感想・評価

紅の翼(1954年製作の映画)
3.3
サンフランシスコへ戻る飛行機。
多種多様の人間が同席。
そんな中、飛行機のマシントラブルが!🛩

パニックムービーの要素はほんの少し。
グランドホテル形式の群像劇の要素が強い。ウェルマン監督の他の作品群を眺めると、なるほど、丁寧に描く傾向にあるのがわかる。そう、丁寧。登場人物多い。そう、めっちゃ丁寧(笑)。。。過ぎる。


人間、こうした危機を迎えるとこれまでの人生を振り返るものなのか。登場人物たちのそれぞれの思いを描く。

個人的に面白かったのは、トレヴァーとスターリング。二人とも昔は美貌を振りまいていたであろうオールドミス。設定としてはトレヴァーはだぶん45歳くらい。スターリングは33歳と冒頭で言ってた。
オールドミスなりたてのスターリングは嘆き、振り切ったトレヴァーが溌剌としているのが楽しかった。トレヴァーはラストといい魅力満載😆
このオールドミス(言い方良くないよなあ)って女優達にとっても一度は通る壁で、本人たちは大変だろうが、どう乗り越えてどんな女優になっていくか、ファンとしては本当に興味をそそられる要素。女性陣からすると「ほっとけ!」と怒られそうだが🙇‍♂️、それだけドラマになる。


本作、冒頭で大まかに登場人物達が、さりげなく自己紹介をしてくれる。ほんと丁寧😅。

テンポがあればクライマックスも手に汗握ったかも。そうすると大傑作だったかもしれない。

ウェインはこういう映画の真ん中にいるのが似合う。本作では出しゃばっておらず好感触。


トレヴァー目的で、長尺ではあったが重い腰上げて観てみた。思っていたよりは観やすかった😊


タイトル「紅」ってトラブル時の羽のこといってるのかな?と思う。
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