空海花

砂の惑星の空海花のレビュー・感想・評価

砂の惑星(1984年製作の映画)
4.2
監督・脚本デヴィッド・リンチ。
フランク・ハーバートのSF大河小説『デューン』の映像化作品。
原題"Dune"で、「砂丘」の意味
言わずと知れたリンチ本人が認める失敗作と言われている。
製作の決定権も与えられず、原作の超巨編は短縮されダイジェスト版のような形で公開された。
評判や評価も良くはなかったが
リンチ的趣味の造形も垣間見え
独特の世界観を楽しめる
今ではカルト的人気のある作品。
自分もそのファンの一人。

砂に覆われた荒涼の惑星アラキス
通称“デューン”
そこに眠るのは宇宙を支配する力を持つ“メランジ”と呼ばれるスパイス
これを巡る宇宙間の凄絶な争いとドラマを描く壮大なSF大作。

大きな丸い生命体がさすがのグロさ
カーペンター『ダークスター』のペットを思い出す🔴あれはキモかわ。
宙に浮かべる太った男爵は更に気持ち悪い。
スティングはカッコいい(笑)
パグにキュンとする(笑)
主人公ポール(カイル・マクラクラン若い!)は母から譲り受けた能力を持っている。
スパイスに秘められたパワーが面白い。意識を拡張させる麻薬みたいなもの。
でも宇宙を旅できたりもする。
映画では物語は権力争いがメインとなる。
色々あって
ポールと母はデューンへと逃げる。

デューンに住む巨大な蟲サンドワーム。
『風の谷のナウシカ』の王蟲のモデル。
ゲームなんかにも出てたと思う。
先住民との交流や、サンドワームも交えた戦闘など、
デューンに渡ってからの中盤からは
なかなか盛り上がって面白い。
砂丘やその暗さの背景に特撮。
その苦労が感じられる画面ではあるが
リンチの実験的な映像表現も興味深い。

『DUNE』はホドロフスキーが断念したのも有名な話。
ホドロフスキー版で特殊効果を務めるはずだった上記『ダークスター』のダン・オバノンは製作中止を機に、温めていた自作の脚本を書き直し『エイリアン』を生み出した。

音楽はブライアン・イーノ、TOTO
この感じも好き。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ版がかなり楽しみ!


2021レビュー#074
2021鑑賞No.94


この作品の謎の暗号のようなメモ書きを
昨晩間違えて一瞬うっかり公開しました(笑)
目に入ってしまったとしたら
お目汚しをすみません🙇‍♀
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