ゲイリー冨久津

砂の惑星のゲイリー冨久津のレビュー・感想・評価

砂の惑星(1984年製作の映画)
4.0
映像化不可能といわれたフランク・ハーバートの大長編SF小説を、鬼才デビッド・リンチ監督・脚本により映画化。

ふおっと見つけたので、視聴開始したところ、序盤から引き込まれて最後まで視聴。

原作は読んでません。
ヴィルヌーブ版は鑑賞しました。
なのでストーリーはだいたい理解しつつも違いを愉しむ感じで鑑賞。

思ったほど悪くない、というかむしろ面白い!
VFXのクオリティの低さはもちろんありますが、そこはご愛嬌。
それを越える個性的キャラが満載、セットや美術、衣装も予想以上に良かったです。

ハルコネン家の浮いてるお父ちゃんはビジュアル、ムーブ、かわいさで1億点!

ラバンも異様な面持ちと謎の生物を押し潰して、出た液体をチュウチュウ吸ってゴキケン!

フェイド役のスティングも常に上半身ハダカの状態でキレキレの存在!

全員ぶっとんでキマッている。
ハルコネン家バンザイ!

あと中盤以降に出てくるポールの妹ちゃん(アリア)がカワイイのにカッコいい!
はるか年上のおじさんおばさんに凄む姿と敵を倒した後のワンショットシーンはカワイイかっこいいの極み!

以下、愉しかった所。

なんで犬飼ってるの?パグ?かわいいけど…。

やはり生物造形がたのしい。ギルドやサンドワームなど。

ポールの訓練シーンがジャッキー・チェンの「少林寺木人拳」みたいで、フッと笑わせてくれる。

ポールとフレメン側がモジュール(カッコ悪い)を使って念を飛ばしての攻撃がマヌケすぎて好き。
撃つふりと何か擬音を発したら相手が倒れる→シーン全体が子供の遊びみたいでかわいい。

ワープのシーンがダサい。2001年宇宙の旅とか凄かったのに…。

カイル・マクラクランとスティングの決闘を現在視点で観るとクオリティが低く、お遊戯のようで愉しい。
スタントを使わず全身を見せての格闘シーンはジョン・ウィックの先駆けか!

その他の出演者も知っている顔あり、重厚感あり、世界観も愉しい。
スパイスというドラッグを求めて宇宙戦争!
フレメンに伝わる「命の水」を飲んで、ガン決まりのポール!

こちらもアルコール飲みながらツッコんで愉しんだ、そんな映画でした。
ゲイリー冨久津

ゲイリー冨久津