AmiHaru

砂の惑星のAmiHaruのレビュー・感想・評価

砂の惑星(1984年製作の映画)
3.4
もうすぐ公開される『デューン 砂の惑星 PART2』に向けて鑑賞。

『イレイザーヘッド』などで知られているデヴィッド・リンチ監督によって手掛けられた、フランク・ハーバートによるSF小説『デューン砂の惑星』の最初の映画化作品なんですが、どうやら世間では不評らしく、今となっては見事に失敗作の烙印を押されているそうです。

ただ、個人的にはそこまで酷い作品ではなかったです。
確かにツッコミどころは挙げるとキリがないくらいありましたが、映像のクオリティは当時にしてみればそんなに悪くない感じでしたし、特にサンドワームが出てくるシーンは、今観ても見劣りしないくらいの迫力がありました。

また、ハルコネン男爵のビジュアルがなかなか強烈で、どこか異質な存在感がありましたし、その甥を演じたスティングも若干出落ち感はあったものの、あの謎のパンツを履いて現れた時の姿が妙に印象に残りました。

まあ、少なくとも万人受けするタイプの作品ではなかったんですが、思えばこの頃からかなりクオリティアップしたドゥニ・ヴィルヌーヴ版の方もそういうところはありましたし、どこかチープなSFモノとして割り切って観れば、そこそこ楽しめる映画でした。
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