Monisan

砂の惑星のMonisanのレビュー・感想・評価

砂の惑星(1984年製作の映画)
3.8
観た。

こっちを最初に観ておくべきだったかな。
136分に収められているから、若干駆け足の部分はあるけど、物語が分かりやすく頭に入ってくる。

その上でドゥニ・ヴィルヌーヴ版を観たら、その映像の進化っぷりにもっと感動したかも知れないし、少し冗長に感じてしまった尺感も楽しめたかもなぁ。

でもこのリンチ版のDUNEの世界観も好きかも。ハードボイルドな衣装も、未来なのに退廃的な美術など、時代もあるだろうけど格好良い。

音楽もブライアン・イーノとか、TOTOが手がけていて豪華。ラウサがスティングなのが驚いた。良い身体してんな。

ただどうしてもチープさは否めない。当時の技術や予算などあるだろうけど、この作品が1984年製作。
「2001年宇宙の旅」は1968年、いかにキューブリックの世界観作りが突出したものだったのか、と考えてしまう。

宇宙間の移動の際の、ウィズアウトムービングという台詞が耳に残っていて、J WAVEの番組がよぎったけど。
この映画をヒントにジャミロ・クワイがアルバム「トラベリング・ウィズアウト・ムービング」という作品を出し、爆売れしたと。なるほどラジオはそこからのタイトルなのか、と変なトリビアを入手してしまった。

この作品のおかげで、ドゥニ・ヴィルヌーヴ版の3作目があったら観てみようかな、と思えた。そして、40年の差を感じて楽しむ事が出来るのが、映画の醍醐味だなと改めて。

デヴィッド・リンチ、脚本・監督
Monisan

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