ゆず

家族のかたちのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

家族のかたち(2002年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

5年前に妻と娘を捨てて町を飛び出したチンピラのクズ男、ジミー。ある日昼間のテレビ番組に姉夫妻と妻が出演しているのを見かける。付き合い1年半の恋人デックからプロポーズされる妻。自分から家族を捨てたくせに、人に奪われるかもと思ったら無性に腹が立ってきた自分勝手なジミー。妻を取り返すべく、町へと戻る決意をするのだった。

すごく地味な映画だけど、ちょっと変てこで人間くさい役がいっぱいで結構面白かった。駄目男だと分かっていながらも雰囲気に流され揺れまくる母。「胸キュンモード入ってる場合じゃないよー娘のこと考えて!」と思いつつ、その気持分からなくもない。複雑!結局娘が一番しっかりしてたな!w

初めはロバート・カーライルがまたクズ役やってる~なんて笑って見てた。危ない雰囲気でセクシーな情熱家(但しチンピラ駄目男)。「結婚理由が見当たらない駄目男」というわけではなく、魅力的な一面も見せてくるのがリアル。父親としては大失格だけれど、恋愛ならまぁ分かるかな、という調度良い匙加減。デックに直接暴力は振るってないし、実はすごく気が小さいのではないかとすら思える…w

リスエヴァンスも超はまり役だった!あまり頼りがいはないし、すぐ調子にのって空回ったり引かれたりするデック。失敗しては落ち込んでいじける。女々しくてなさけない。でも不思議と憎めない。根がお人好しで超不器用なんだもの。なにより娘とのやりとりがね!そりゃ父親にするなら断然こっちだ。

とにかく娘とデックのやりとりが可愛い映画だった。割合でいうとそんなに二人のシーン無いんだけどもw最後にシャーリーに気持ちを伝えるシーンも良い。全然スマートじゃあないんだけど、一途で素直で直球で、すごく素敵だったv
ゆず

ゆず