西部劇 "シェーン" で
人気を博したアラン・ラッドの
事実上の遺作と呼ばれる今作。
正確に言うと
この作品のあとに自殺未遂を起こして
復活してから
"大いなる野望" にも出演はしたそうですが
封切を見届ける前に
自ら命を絶ってしまった
50年代のハリウッドスターです。
でもその情報を知らなくても
彼の俳優人生が下降線を辿っていたことは
この作品を観たら感じ取れただろうなあ…
暴漢に襲われてケガを負い
その暴漢を突き止めることに
執念を燃やす男の役なんですけど
この頃特有の演技とはいえ
あまりにも表情のバリエーションが。
セリフの熱量と
表情のバランスが
残念ながらあまり合っていなかったです。
ストーリーは
2020年代の今も
3日に1本は作られていそうなサスペンスで
家族を危険に晒してでも
引くに引けなくなった男が犯人を追い
その行き着く先は…的なアレ。
ラストの超あっさり感は
さすがの60年代作品です(笑)