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裸の島のNICEのレビュー・感想・評価

裸の島(1960年製作の映画)
4.4
それが美しいとか醜いとかは特に提示せず、枯れた島で"ただ生きている"人間を写した映画。

セリフを全て排除して、登場人物の表情や映像で全てを語らせる徹底ぶり。テーマは割とありがちなものだが、撮り方が上手いのもあって今作には説得力がある。

ストーリーは、どこかサタジット・レイ監督の『大地のうた』を彷彿させる内容だったな。

「本気で抜け出そうと思えば抜けだせるけど抜け出さない」不条理の舞台として島が機能している。見事なまでに"弱き人間"を描いた作品。
人気の高い『砂の女』より、今作の方が優れていると思う。
NICE

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