ついこの前アメリカのテキサスで中絶禁止法が成立したニュースを見て、またこの映画を思い出した。
バンクシーが話題になった時も、トランプの壁がニュースになった時も、少子高齢化が話題に上がるたびに思い出す。
ディストピア映画なんだけど現実味のある設定で、初めて見た時、遠からずこれに似た状況になるだろうなと思ったし、ニュースで似た話を見るたびに2027年に近づいてるぞーと思い出していた。
映画は18年間(?)、赤ちゃんが産まれていない世界。人類の生殖機能が壊れてしまい、希望の無い世界では内戦やテロが多発。そんな中イギリスは移民が流れ込んでくる事を阻止するため国境を封鎖し、軍事力でなんとか国を維持しているという状況。
高齢化社会、若者の人口低下、トランプの国境の壁…未来を予見していたかのように世界が抱える問題を織り込んでいる
キュアロンが、アズカバンの囚人とトゥモローワールドの制作時期が被ってたみたいな話を昔聞いた気がするんだけど、その頃ってトランプはもちろん、バンクシーとかもまだ話題になってないよね?キュアロンはどこまで先を見据えてたの?
重要なシーンは"長回し風"でドキュメンタリータッチに生々しく編集されている。
この長回しを見るためだけに見ても良い。
あとマイケルケイン!
これ見てオスカー助演男優賞取るでしょ!!!と思ったけどかすってもいなかった。こんなマイケルケインはじめて!!なんて謎の常套句を言いたくなるくらい強烈な印象だった。