ダイナ

トゥモロー・ワールドのダイナのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)
3.5
人類が繁殖能力を失った近未来、妊娠した女性を守る使命を全うする男を描いたSFディストピアモノ。未来描写に関しては印象に残るものは余りないものの(こんな状況で芸術大切にしてどうすんのみたいなやり取りは好き)、テロ・内戦描写が濃い!その濃さを引き出しているのは長回し描写。トラッキングショット(被写体を移動しながら撮影する手法)用いての長回し描写、撮影スタッフの待機とかロケーション空間制限とかねーんだと思わされるほどに伝わってくる「広さ」の説得力は世界観の没入具合半端なくて素晴らしい!「長回し」が持つ効果が存分に発揮された映像必見です。編集で繋いでるらしいですが違和感無いです。スゲェからみんな見ろ。

ピンク・フロイドの「Animals」というアルバムのジャケットからもインスパイアされたであろう画作り(何を隠そうTwitterで回ってきたこのワンショットに惹かれて鑑賞しました)に始まり、キンクリ・レディオヘッド・ビートルズetc…盛り込まれた洋楽のバリエーションが広い。洋楽好きなら鑑賞中の嬉しいアクセントとして拾える部分なんじゃないでしょうかあ。
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