すごいSFをみた!おもしろかった!ブレードランナーの世紀末感がツボの自分には大当たり映画!
ざっくりとしたストーリーは“子供の産まれなくなった崩壊した世界”にて主人公“セオ”が不法侵入者の女“キー”を“幻の集団”『ヒューマン・プロジェクト』へ送り届ける、命掛けの逃避行劇
荒れ果てた世界で色々な人が暮らしていて、世捨人、反政府派、秘密基地とかでてきて心くすぐられました。
子供が産まれない世界って究極の現状をつくって“妊婦”や“赤ちゃん”の当たり前だけど感謝すべき存在、神秘性が浮き彫りになってる所いいね。
神のように扱われる演出に目頭が熱くなりました。
あと、ロック好きは必見です!ジョン、ディラン、ストーンズ、ピンクフロイドetc…、選曲や人物の名前に沢山出てきます!
セオが車で移動中、カルト(?)宗教でカオスな街から統治され秩序を保たれた文化大臣のもとへ向かうシーンに“クリムゾンキングの宮殿”が使われてた時は胸熱でした!
脚本や主人公は『戦争反対』や『人類の愚かさ』とか強く訴える感じではないけど、監督がロックを多用する事でそことなく訴えかけているならその距離感が(ひねくれ者の私には)丁度よかったです。
『天国の入り口~』『ゼログラビティー』と見てきたのだけど、個人的解釈では全てテーマが『命』についていろんな方向でアプローチしてるのかな?どれも面白いので今後の作品が楽しみ。そんな監督がふえて嬉しい。