ふわふわ

トゥモロー・ワールドのふわふわのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)
4.0
『希望』

SF映画です。
人類が生殖機能を失って18年が経ちました。
1番若い人間が死んで、それがニュースになる。
現代に照らしわせてみると1番長寿の人がニュースになるのに…。

2006年の映画ですが、2027年を想定していてコロナ禍を思わせるようなところもあり、決して荒唐無稽な話ではなく現代に近づきつつあるのではと不安になる。

かなりこの世界は殺伐としています。
突然爆発が起きたり、移民や反政府の人が捕まったり、SF映画というよりは戦争映画みたい。

クライヴ・オーウェン演じる主人公のセオは子供を無くした無力感と共に生きています。
彼は政府側の人間ですが、ある事から反政府組織と繋がりを持ちます。

視聴は2回目なのですが、気がついた事。
男性は『希望』を奪い我が物にしようとするのに『希望』を守ろうとしていたのは女性だった事。

そして終盤の圧巻の長回し!
リアルな戦闘シーン。
弾丸を避けたり、大勢の人に囲まれたり、
まるで自分が体験したかのような臨場感。

それは如何に『希望』が人類に光を当ててくれるのか説得力があるシーンだった!

『希望』がない世の中で人間は生きていく意味があるのだろうか?
こんな世の中にはならないで欲しい。
心の底からそう思いました。
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