人類に子供が生まれなくなった時代のディストピアと、身籠る1人の少女を巡る様々な思惑を描いたSF映画。
2022年189本目。5年3ヶ月ぶり2度目の鑑賞。
3.6→3.6
今にして思えば『アズカバンの囚人』のアルフォンソ・キュアロンが監督だったんですね。人類の滅亡を描く作品は多々あれど、外的な要因ではなく内部から崩壊していくという視点で描いた作品はあまりないのではないでしょうか。
映像もかなりディストピアの雰囲気を盛り上げていますし、予想外の方向に転がっていくソリッドなアクション描写、そして極め付けに超長回しの大迫力のクライマックスなど、見どころは沢山ありましたが、ストーリーの着地点がはっきりとは掴めませんでした。そこが腑に落ちる終わり方だったらもう少し好印象だったと思います。