基本Primeときどき映画館

暴走機関車の基本Primeときどき映画館のレビュー・感想・評価

暴走機関車(1985年製作の映画)
3.6
【ロシアンエンターティンメント】
その昔、何気なく観て偉い面白い印象だった作品。
Prime見放題が終了になるので、30年ぶり以上笑で駆け込み再鑑賞。

何となく「ロシア・白黒・黒澤明」みたいなイメージがあったのだが。。。

ロシア…ロシア製作でもロシアが舞台でもないが、監督はロシアの方。そういや、この監督の近作『親愛なるものたちへ』も、映画館で観てすごく面白かった!

黒澤明…脚本(原作)を書いているらしい。映画版は大幅にリライトされていて、本人は批判しているようだが。

白黒…モノクロではなかったが、白い雪に黒い機関車と無彩色の世界が続き、白黒のイメージを持っていた自分にも勝手に納得。最近だと『007 スカイフォール』も色のないシーンが印象的だった。

とにかく最初から最後まで寒く、そして時々めちゃくちゃ痛い作品。

何となく『フレンチ・コネクション』にも通じるような、男臭くてハードボイルドな一本。

マニーは脱獄なり強盗なり、もちろん刑務所所長なり、なにか抗うものがあって、初めて自分の存在価値が感じられるのかなぁと思った。

自由を与えられても、それを上手く享受できない問題は『ショーシャンクの空に』でも描かれていた。

言わば『ショーシャンク』のバッドエンド版?笑