dieBananaSuki

少林寺三十六房のdieBananaSukiのネタバレレビュー・内容・結末

少林寺三十六房(1977年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

最高。
修行シーンがめちゃくちゃ面白い。ずっと変なことやっているんだけど、変な理屈と主人公の成長で納得感があるのが不思議。どの修行も印象的でずっと観ていられる面白さがある。それはひとえにカタルシスがあるからだろう。ちゃんと失敗してそこから成功しているからカタルシスがあるしそれによって意味なさげに見えるそれぞれの珍妙な修行に説得力を持たせている。
あと三節棍がめっちゃ活躍する。手数が多くて動きがトリッキーで、しかも時折派手に動くので観ていて楽しい。それに三節棍を発明するくだりも独創的で新鮮。折れた竹からヒントを得るとは思わないから。
だけど修行シーン以外が割と退屈。面白いんだけど、ここだけ妙に地に足ついた感じでそれまでの変なことやってる面白さに勝っていない。でも、劇終の唐突さ、爽快感で結果的にいいもの見たなと思えるのでオールオッケーでしょう。