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新道 前篇朱実の巻のROYのレビュー・感想・評価

新道 前篇朱実の巻(1936年製作の映画)
4.2
没後40年 映画監督 五所平之助

64分・35mmプリント

前篇上映後、休憩あり

■ABOUT
五所は本作で初めて長篇小説の映画化に挑んだ。一平(佐野)の子どもを身ごもった朱実(田中)だが、彼は事故死してしまい、その弟の良太(上原)に求婚される。急転直下の展開の一方で、朱実と子のために結婚を申し込み、尽くそうとする良太を演じる上原謙の姿に、1930年代の新たなスター像がうかがえる。

■NOTES(VHS裏面より抜粋)
〜帰らぬ人となった恋人の義弟との新しい愛に生きる〜

文豪・菊池寛の原作を得て、五所平之助監督が端々しいタッチで暗い時代の中にあっても奔放に生きるヒロインを描いた文芸大作。

旧弊にとらわれず、一人の男との愛を貫こうとするが不幸に見舞われる行動的な子爵令嬢を田中絹代が好演。その妹に高蜂秀子。令嬢と愛を育む兄弟に佐野周二、上原議。そして愛に挫折する恋人達に川崎弘子と佐分利信を配した豪華キャストも見逃せない。

宗方子爵の娘・朱実は、信州富士見高原で出逢った工藤と愛を深める仲になるが、父は外交官との緑談を勧める。だが、朱実が妊娠を知った時、工藤は飛行機事故で帰らぬ人となる。傷心の朱実を励ます工藤の弟・良太は、生れてくる子供のためにもと結婚を決意。良太との新しい愛に生きようとする朱実だった……。一方、朱実の従姉・秋子は、恋人の野上が絵の勉強のために渡仏すると、その仲はいつか疎遠になっていく。

■COMMENTS
いやぁ、よかった。
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